あの山この沢 投稿掲示板

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朝霧高原からの富士山
 亀太郎  - 09/11/16(月) 20:41 -

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   高川山からの富士山の写真を見ると、14日の土曜日の雨は富士山でも雨だったようですね。
ちょうど1週間前の7日の土曜日に静岡県の朝霧高原から見た富士山はもっと下の方まで白くなっていたように見えます。
ぼやけてるのは朝霧のせいではありません、写し方が下手なだけです、お許しを。

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高川山
 早戸の風  - 09/11/16(月) 10:46 -

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   昨日は仕事関係の集団で高川山(976m)に行ってきました。前日までの雨も上がり雲ひとつない快晴で気温も上昇し暑いぐらいでした。
高川山といえば中央線は初狩駅から登って富士急行線の田野倉駅に下るコースが最もポピュラーなようですが、何度か登ってる人も大勢いるので、今回は田野倉駅に集合、まず朝一番に尾形郷土資料館を見学し、遅れてくる人もここで合流し総勢25名で出発。馬頭観音を過ぎて稜線に達するまでおよそ40分は陽だまりハイキングどころか風もなく真夏のような暑さで汗びっしょりです。
稜線に出たとたん北よりの風でやっと涼しくなり、しばらくは緩やかな上りのあとは頂上までかなりの急な上りです。以前ここを下るときはそんなには感じませんでしたが結構岩だらけの急登です。
狭い頂上は人でいっぱい、まるで高尾山並みの人込みでのんびり足を伸ばせる場所もありません。でも眼前に富士山の勇士を望め皆満足でした。
山頂からは南東に伸びる尾根を下ることにしましたが、頂上直下が岩の裂け目をロープを頼りに下ることになるので、ここで渋滞。標高差約10m程度ですが、降り切って上部頂上を見上げると、この山の頂上は岩の重なりでできてるように見えます。後はだらだら見晴らしのいい尾根を忠実に下って、最後に尾根から沢にくだり沢を渡ると林道に出ました。しばらくすると舗装道路になって、ここから富士急行線禾生駅までがかなり長い道のりでぐったり疲れました。

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北丹沢、神ノ川矢駄沢
 早戸の風  - 09/09/02(水) 13:08 -

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   今年の夏は涼しく、もうそろそろ夏も終わりかと思わせる感じですが、8月22日、仕事仲間と久々に沢登りに行ってきました。行ったのは何度も遡行したことのある北丹沢の神ノ川矢駄沢。 現在は相模原市ですが、旧津久井郡津久井町のはずれ、山梨県境の近くの沢です。
稜線までツメる(丹沢の檜洞丸西の熊笹ノ峰にたどり着きます)と大変な時間がかかりますが、シャワーでびしょ濡れになって楽しめる小滝群、この沢の核心部が終ったところで、いい塩梅に途中に立派なコンクリート橋の架かる林道が横切っているので、ここで打ち切ってしまえばあとは少し林道を下って一般登山道から下山でき、楽チンな沢登りが楽しめます。
 2年前の台風で少し荒れてしまいましたが、この沢は水量がかなり多く、各滝での滝壺も大きく深くて胸まで水に浸かったり、瀑布に打たれながら滝壁を登ったりとワイワイガヤガヤ、キャッキャと楽しみながら登っていけます。でも気を許すととんでもない事故になるので、あくまで細心の注意と緊張感をもっての遡行です。
最初の滝は釜が以前より広く深くなって、胸まで浸かって落水の左を登るか、左壁から越えます。
途中の大きな堰堤は左の際の岩壁を登りますが、台風による大雨のせいでしょうか、かなりえぐられてこの沢で一番難しいクライムになったように思います。ここを登れない場合は手前から巻けば簡単です。
大堰堤のところで沢は左折し、ここにあるF4とされる7m滝は、釜は狭くなったものの深くえぐられて水位が下がっているので、滝下部のハング部分が現れて取り付きにくくなっています。

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栃穴御前山、鶴島御前山
 早戸の風  - 09/07/20(日) 12:13 -

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   7月19日、仕事仲間と中央線沿線の山、御前山2山に行ってきました。上野原市には御前山と名付く山が3つあります。1つは中央線の北側、こちらは四方津御前山と呼ばれていて、岩稜もあって楽しめます。アクロバティックな山とは悪路でバテる意だと納得できます。こちらは以前踏破しているので、今回は割愛。
あとの2つは中央線の南側、桂川の南側にあります。桂川にはいくつかの古びた吊橋が架かっていて、国道20号脇の旧国道(甲州古道)そばの民家の裏から一気に下降して渡る吊橋からの景色はなかなかのものです。
栃穴集落の民家の墓地裏から山腹に取り付いて、藪を少し漕いで尾根に出ると、あとはかすかに付いている踏跡を頼りにザラザラの急登の連続で、はじめにたどり着くのが栃穴御前山です。ここから立木に掴まりながら両側が切れ落ちた猛烈な急下降をして暗部から再び登り返して1つピークを過ぎると、高柄山からのハイキング道と合わさって、やっと道はなだらかになり少し登ると鶴島御前山です。
一般的にはこの山を御前山というようで、しっかりした登山道もありますが、ここからの下山道も至るところロープが張り巡らされていて所々ロープを?まないと滑り落ちそうな道です。
下山後は、民家を抜けて静かな一軒宿(現在は宿泊お断りとのこと)鶴島鉱泉で一風呂浴びて、休憩室で宴会。
写真は山頂からの上野原の町並み。

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奥多摩、金袋山の巨樹
 早戸の風  - 08/10/19(日) 19:19 -

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   昨日18日、職場のハイキングで奥多摩日原の巨樹の森散策に行ってきました。
巨樹巨木とは、地上から1.3mのところで幹周りが3m以上ある巨木を言うそうで、奥多摩町には891本もあるそうです。全国で巨樹巨木は64,479本あるそうで、奥多摩町のこの本数は日本一なんだそうです。
今回目指したのは日原鍾乳洞の対岸からせりあがるタワ尾根にある「金袋山のミズナラ」です。
タワ尾根に取り付くルートはいくつかあるようですが、今回はツバメ岩を過ぎカゴ岩を過ぎてすぐにあるちょっとした窪から取り付き、急勾配のジグザグ道を登って行きスミ窪沿いに登り左手のタワ尾根の斜面をジグザグ登って尾根に乗りました。この尾根を忠実に降って行くとツバメ岩の頂上に達するようです。
タワ尾根はなだらかな広い尾根で左手は人工林、右手は自然林で、この自然林の中をゆったりした気分で登っていくと、標高1130m辺り、金袋山(1325m)の手前人形山(1176m)直下の平坦地に目指す「金袋山のミズナラ」はありました。この巨樹は幹周り7.5mで、全国でも有数の巨樹だそうで、関東一大きなミズナラだそうです。
この辺りはタワ尾根と人形尾根との分岐の股にあたり人為的なかなり広い平坦地が何段かあり、これまた「謎のストーンサークル」といわれる岩を積み重ねた場所があります。その昔、神社か何かを作ろうとした跡ではないかと言われ、人工的に平坦地を造り、そのとき掘り出された岩が後で建物の土台とするため集められたのではないかと考えられています。
さらに位置的に、久能山東照宮と日光東照宮を直線で結んだちょうど中間点がこの位置に当たるそうで、徳川時代に何らかの意図のもとに手が加えられたのではないかという説もあるようです。
この巨木とストーンサークルを巡って、下りは人形尾根を降って途中から人工林をスミ窪に向かってジグザグに降ればワサビ田跡を右手下に見、さらに降れば炭焼き跡を過ぎて登ってきたルートがスミ窪から離れるところでもとの道に合流します。
のんびり登りゆっくり降って標高差約450m、往復約4時間の散策でした。

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神ノ川ヒュッテ、今日から営業再開
 早戸の風  - 08/9/27(土) 18:03 -

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   去年9月6日の台風6号の大雨による日陰沢の氾濫で半壊した北丹沢神ノ川ヒュッテが、ヒュッテ関係者の努力で今日から営業再開されました。
被害を受けたヒュッテは修繕され、完全倒壊した裏の倉庫やトイレ、浴場は建て替えられてきれいになりました。
ヒュッテ横の日陰沢沿いのキャンプ場もきれいに整地されて炊事場等も建て替えられています。
尚、神ノ川ヒュッテや蛭ヶ岳山荘のホームページがリニューアルされ、アドレスも下記に変更になっています。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hirugata/

ヒュッテ横から犬越路に向かう東海自然歩道も日陰沢の大氾濫で崩壊していましたが、こちらも今は元通りに整備されています(写真2番目)。中間での沢を渡るところにも木橋が再建されています(写真3番目)。ただ、最後の堰堤付近(犬越トンネルへの分岐の下)は左側山からのガレの押し出しと今年秋の大雨でガレがえぐれているので注意。犬越トンネルへの道も崩壊したままで通れません。
日陰沢新道の上部はほとんど台風での被害はありませんが、ヒュッテ上の日陰沢の大氾濫で対岸へ渡る橋が流され渡渉しにくい状態でしたが、こちらも新しく橋が架けられています(写真4番目)。

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早戸川伝道沢にも大滝
 早戸の風  - 08/7/13(日) 23:22 -

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   早戸川の伝道沢は、ほとんど誰も遡行することのない沢で、遡行記録もほとんどありませんが、今日伝道沢本流を遡行してみると、奥には大滝もありました。
早戸川林道の終点に左岸から注ぐ沢が伝道沢です。橋から沢に降りることもできますが、大滝方面に向かう登山道に2、3分入って渡渉点から沢に入るのが楽です。
渡渉点からも見えますが、すぐ上流で二俣になっています。1:2ぐらいで右俣の方が水量が多いのですが、25000図を見ても分かるように右俣は榛ノ木丸に向かってはいない支流になります。伝道沢が滝のない沢という報告のある遡行記録は、この水量が多い支流をうっかり本流と勘違いしてしまった結果でしょう。
榛ノ木丸につめるには水量の少ない左俣に入ればいいのですが、右俣と左俣はしばらくは小さな小尾根を挟んでいっこうに離れていきません。はじめは水量の多い右俣に入り、第一堰堤を避けて小尾根を乗っ越して左俣に入るとちょうどそこに4m滝、3mナメ滝があります。その上に左俣第1、第2堰堤があるので右俣に戻ると、そこがちょうど右俣の二俣となっていました。水流は右沢のみで伝道沢本流である左俣と小尾根1つ挟んで今しばらく平行することになる左沢は完全に涸沢です。
ここからは左俣に戻り忠実に遡行するしかありませんが、堰堤は左俣には結局7つありました。なお、二つの沢を分ける小尾根の上にはかなり明瞭な道があります。
3mナメ滝を越すと右から急峻な涸沢が入り、本流は左に曲がって3m、2mのナメが続き、右から涸れた右沢が出合います。ここが本流左俣の二俣ということになるでしょう。
左から2本涸沢を合わせると、昨年秋の台風による土石流でガレと倒木に埋め尽くされた2段2m滝(埋まっていてこの程度しか見えない)が現れます。その上には大ナメとなります。土石で荒れた河原(土石の厚みが2m以上のところもあります)を過ぎると右岸に大スラブが現れ、高さは30〜50m、長さにして60m以上続きます。この大スラブは完全なV字谷を形成していて、部分的には右からかぶさった岩壁の下をスラブに這い登って通過します。
大スラブを過ぎ土石で荒れた沢を遡行して行くとどん詰まり地形に15m大滝があります。下部はハングして水しぶきを上げています。ここは右の急な土石流でできた泥ルンゼから小さく巻きました。
落口上はきれいなトイ状ナメが10m以上続き8m滝になります。この8m滝は水流が左上から右下に走る凹角を流れているので、右から取り付いて水流を登れば簡単です。この上もきれいなナメが現れ、しばらくして標高1065m辺りで水が涸れました。この沢ではこの15m滝上から8m滝上のトイ状ナメが水量もそれなりにあって一番美しいところかもしれません。
さらに遡行していくと苔むした巨大な大岩で谷が行き止まりになるので、左の斜面から巻いて沢に戻ります。ところが沢に戻っても、また土石流の残骸らしき大岩と倒木で堰堤風になります。またまた左の斜面から巻き、上流を見るとさらに何段か土石の堰堤ができているので、遡行はここで打ち切り、左の斜面を少し尾根の下方に向かって斜上すると(右に斜上すると頂上に近づく)、12分で榛ノ木丸から伝道へ下る南尾根の尾根道、標高1180m付近に出ました。榛ノ木丸頂上に行くのはやめて尾根を下ること40分で伝道沢渡渉点に戻れました。1ヶ月前にはこの尾根の植林帯では伐採中のため歩くのに苦労しましたが、不明瞭だった作業道もきれいに整備され、造林小屋よりも一つ早めに小尾根を下って伝道沢に直に下降できます。(本流右の尾根上も稜線が見え隠れしますが、何度か右へ分かれる沢を分けてきているので、かなりの高度を稼がないと、入谷点の右俣左俣を隔てる超小尾根の道には達しません。)
上の写真は15m大滝、下は水流が左上から右下に流れる8m滝

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草津、殺生河原から白根山
 早戸の風  - 08/7/7(月) 20:59 -

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   5日、6日と仕事上の付き合いで草津温泉までの宴会旅行があったので、6日には、お釜巡りグループと毒ガスグループに別れ、我々はゴンドラ山麓駅そばの殺生河原から富貴原ノ池を経由して鏡池に達するあまりポピュラーではない登山コースで本白根山のお釜をめぐって湯釜までのハイキングをしてきました。
有毒ガスが立ち込める立ち止まり禁止の殺生河原から富貴原ノ池を通って鏡池にいたるコースは、観光協会のガイドには掲載されてはいますがかなりの難路で、標高差も550m以上もあり決して「遊歩道」ではなく、下部は小刻みなアップダウンの繰り返しの急登、上部はほとんど一直線の急登です。
風向きによってあちこちで硫化水素ガスの臭いを嗅ぎながら随所にイワカガミの咲き乱れる樹林を抜けると鏡池手前でやっと平坦な道となってゴンドラ方面からの遊歩道と合流し、そこから木の階段を100m近く登ってやっと鏡池です。ここからはほとんど平坦な道や木道を通って視界が開けると本白根山の涸れたお釜の周遊コースとなります。至るところにコマクサが咲きとてもきれいでした。最後にスキー場のゲレンデを下ってどっと疲れが出たところで、正面の逢ノ峰を越すコースとなります。ここは遠慮してぐるりと西側を巻いて白根レストハウスで別行動の仲間たちと合流して乾杯。しばし休息の後、湯釜を見学して貸し切りバスで下山。西ノ河原大露天風呂に浸かって疲れをとり、バスに乗って更なる宴会、酒びたりの旅でした。

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早戸川かさぎ沢スベリ滝奥の無名沢右の大滝
 早戸の風  - 08/6/28(土) 23:53 -

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   (注:原小屋沢合流点を「カサギ沢出合」と記す記録が多いので、ここでは原小屋沢との分岐からかやの沢かさぎ沢分岐までの区間は、かさぎ沢と記すことにします。)
先々週かさぎ沢のスベリ滝奥の小沢をつめて榛ノ木丸に南西からつめたので、今日は、スベリ滝奥でこの小沢に右から出合う榛ノ木丸南面につめ上がる枝沢に入ってみました。
枝沢といっても、榛ノ木丸に西から回り込んでつめる小沢の方がすぐに左折し左の大スラブから流れ落ちてきているので、一見正面からの流れの今日入った枝沢の方が本流のように見えますが、25000図からも分かるように榛ノ木丸に南面からつめる小沢は単なる枝沢でしょう。
右岸大スラブから流れ落ちる小沢を過ぎ正面の右沢を進むとスラブも消え、すぐに2m滝です。これを越すと、6mハング滝、その上の3m滝が眼前に見えます。6m滝はザラザラ凸凹の岩で、左から取り付けば簡単に越せます。すぐ上で同じく凸凹3m滝、1.5m滝となります。さらにその上で幅広の2m滝が構え、これを右から越すと水流も消えますが、かなり急勾配のザレに変わり、25m大滝が聳えていました。
この25m大滝は下段は最右端から攀じ登り、中段は右端から少し左寄りに、上段はそのまま真上に中央寄りに抜けます。全体的にボロボロの濡れた岩で、しかも垂直に立っているので緊張させられる登攀となります。25m滝上は10m滝です。こちらは岩の重なりのようで簡単です。
その上は、火山地帯に入ったかのような広大なザレとボロボロの岩の棚が急勾配に折り重なった異様な荒涼とした風景になります。泥もしっかり固まっているので急でも比較的楽に這い登れましたが、傾斜が増す一方で岩の剥離が怖いので左右どちらかの樹林帯に逃げざるを得なくなります。
榛ノ木丸から南下する尾根に這い上がりそうですが、この尾根の下部は先々週から伐採中で歩きにくいので、今日は魚止橋に向かう東尾根を下ることにしているため、榛ノ木丸頂上に向かって、このザレは左に逃げて樹林帯を直上しました。
広大なザレ下端から尾根道までは標高差約70m、約15分。尾根道に出たら左に急登5分で頂上でした。予想よりも大分下方につめ上がったようです。
写真上は6mハング滝、中は25m大滝、下は最後のボロボロ岩の荒涼としたザレ。

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早戸川かさぎ沢スベリ滝奥の無名沢
 早戸の風  - 08/6/15(日) 20:47 -

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   昨日14日は、早戸川原小屋沢の支流かさぎ沢(かやの沢)の最初の滝、地元でスベリ滝という20m3段ナメ滝の滝壺に右から出合う枝沢に入って榛ノ木丸を目指してみました。
(注:かやの沢とかさぎ沢が合わさって700mぐらい下流で原小屋沢に合流しますが、このかさぎ沢・かやの沢合流点から原小屋沢合流点までの間は、カサギ沢と記されている記述の方が多いので、かやの沢ではなくかさぎ沢と記すことにします。)
かさぎ沢本流の20mスベリ滝は、本流が左折するところに落ち込む滝で、本流を遡行すると左側に大スラブを形成していて、このスラブを滑り落ちるナメ滝です。3段ナメ滝といっても下部と上部は確かにナメですが中段は深い釜をもった完全な垂直の滝です。この滝の一番下の滝壺はそれほど大きくはありません。このスベリ滝が左から流れ落ちているため滝壺に左岸から注ぐ小沢といっても、スベリ滝よりも奥にある枝沢ということになります。仮称「榛ノ木沢」とでも呼んでおきます。
この奥から注ぐ榛ノ木沢は右岸大スラブのV字の底を流れ下ってスベリ滝滝壺に合流しますが、出合から10mも先で2つの沢に分かれます。正面の右沢は、そのまままっすぐ奥に垂直の滝が2段見えます。こちらは、25000図で榛ノ木丸頂上の南面に急角度で突き上げている沢です。こちらもいずれ遡行してみることにして、今回は榛ノ木丸に西の尾根からつめる左沢に入ることにしました。
左沢は、V字谷に本流のスベリ滝を形成している大スラブの上から流れ落ちています。こちらも細かく分けると3段20mってことになるでしょうが、傾斜も緩やかですから水流の右を簡単に登れます。
その上は単調な流れで、一旦伏流となったあと、2m小滝、4mチムニー状滝の手前から水流がまた現れますが、この小滝が続くあたりは隣のかさぎ沢本流の連瀑帯と同じ標高になります。
大岩を過ぎると正面はカール地形で稜線が見えますが、こちらは榛ノ木丸の西の1250m峰につながる稜線ですから、正面につめないで右折します。こちらも大岩が沢床をふさいでいます。横を抜けて右岸に滔々と水の湧き出ている岩壁を過ぎると最後の10m滝です。階段状ですから簡単に登れて、その上で沢は泥の溝となって二俣です。なるべく榛ノ木丸寄りにつめるように右俣に入ると、すんなり榛ノ木丸直下の稜線に出ました。右に4分で頂上でした。
榛ノ木丸からは先週と同じく南に伸びる痩せた尾根を下りましたが、植林帯下部では今日朝から伐採作業をしていて、伐採したままの檜が散在して後半は大変な伐採枝越えを強いられてしまいました。降り着く場所は造林小屋です。
写真上はスベリ滝奥の「榛ノ木沢」、中は左沢20mナメ滝、下は最後のツメ。

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早戸川かさぎ沢から榛ノ木丸へ
 早戸の風  - 08/6/8(日) 18:38 -

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   昨日は、久しぶりに早戸川原小屋沢の支流かさぎ沢に行ってみました。
早戸川流域は昨年9月の台風で大きな被害を受けて、伝道から先の登山道は至る所荒れていますが、雷平までの早戸川本流2ヶ所の渡渉点の流失した丸木橋は架け替えられています。しかし、今年は冬の再々の降雪や4月5月の雨量が多かったせいでしょうか、水量が例年になく多く濡れないで渡渉することは困難です。
雷滝を左から巻いて滝上に出ると、後は比較的明瞭な踏跡を辿れば、かさぎ沢(かやの沢)出合までは幾度か渡渉を繰り返して(ほとんど渡渉しなくても行くこともできます)ほとんど沢に浸かることもなく達することができたのですが、今年は水量が非常に多いため飛び石伝いに渡るにも濡れてしまいます。どうせ濡れるなら、無理に踏跡を辿る必要もありませんが、原小屋沢もかさぎ沢出合までは雷滝手前の下流域同様に大岩の重なりの小滝や深く大きな釜が連続しているため、ジャブジャブ歩いてもすぐに河岸に戻るようになります。
5mナメで出合うかさぎ沢に入り、右に崩壊跡のガレ、続いて左に泥の崩壊地を過ぎると、正面に細い切れ込みのルンゼが現れ、沢は左折しスベリ滝と称される20mナメ滝(写真では中間部の岩で隠れて見えない中断には深く長い釜を持った10m滝がある)があります。右の乾いたカンテを登れば簡単ですが、ここは休憩適地。落口上ですぐに沢に降り、傾斜も増し小滝をいくつか越えて行くと、いよいよ大滝のあるゴルジュとなります。手前の3m滝を右から越して狭いバンドから沢に降りるところが、多分この沢で一番怖いところかもしれません。左岸に渡って大滝の凹角をのぼり落口で左岸の小尾根に取り付けいてそのまま小尾根を登ればもう怖い思いはしなくてゴルジュを通過できます。(落口から釜に落ちないよう沢に下って右岸をへつればもう少し怖い思いができます。)
この小尾根を強引に登って行くと斜面をトラバースしている仕事道があるのですが、今回はこの道を右に行くとどこに行くかを確認することが目的の1つだったので、大滝は手前からさっさと巻いて作業道を上流に向かっていると、トラロープを抱えた釣り師集団3名に出会いました。右に向かうとスベリ滝出合に下りれるとのこと。残念ながら榛ノ木丸には向かっていない。
仕方なく上流に向かって左に下ると、大滝上の5m滝上で左からかやの沢が出合います。左のかやの沢を見送り右のかさぎ沢をさらに進み、25000図で姫次から榛ノ木丸へ至る稜線に沢が最も接近する地点からつめることにしました。出合からしばらくで水流のある小沢が左から出合い、そのすぐ先で右上を見上げると稜線がすぐそこに見える窪がありました。25000図で稜線まで40m、杉の植林帯を一気に上がると間違いなく榛ノ木丸に至る尾根でした。稜線から40m下には滔滔と水が流れているのです。1つピークを越えて登り返すと目指す榛ノ木丸頂上。
写真上はかさぎ沢出合のナメ、中は3段スベリ滝、下はゴルジュ入口の滝。

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丹沢、神ノ川金山谷
 早戸の風  - 08/5/18(日) 19:17 -

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   昨日は、神ノ川金山谷の大滝上のシンギ沢を遡行する予定で金山谷に入りました。ここ2ヶ月なにやかや雑用が多くて山行から遠ざかっていたものですから、歩き始めより身体が重く、大滝手前まで行ってこのままじゃ稜線に抜ける体力なしと判断し、にわかに雲行きも怪しくなってきたのでそのまま沢を引き返してきました。
広河原で神ノ川本谷(金山谷)に降りると、昨年9月の台風6号の大雨で風景が以前とは全然変わっています。右岸沿いは台地になって中洲にも樹林があったのですが、木立は流され一面ゴーロとなって、流路も左岸際にできて、この先岩水沢先から始まる地蔵尾根登山道まで濡れないで歩くのは困難かもしれません。
魚止ノ滝は滝壺が深くえぐられて以前よりも深くなっています。たまたま先週雨が降ったばかりなので水量も多く、滝壺は水流がグルグル回転していて、気楽に左壁沿いに胸まで浸かって釜に入ると猛烈な勢いで回転に身体をとられそうになります。さらに、左のルンゼに取り付く手前に流木が立っていてこれがルンゼに取り付く邪魔になり、滝壺中央よりに身体(というよりザック)をもって行かれそうになります。ルンゼに這い上がっても登りきるまでは、水量が多く完全なシャワー。滝上に抜けたところで、寒いし身体はずっしり重くもうぐったり。この魚止ノ滝は、水量が少なければ右だけの一条の滝ですが、水量が多くなると二条になります。
仏谷出合までの単調なゴーロも大分荒れた感じです。仏谷出合手前のきれいな滝はもともと釜が大きかったのですが、深くえぐられて左岸のバンドをへつって取り付くことになります。
金山谷に入り左に大きく屈曲すると広いゴーロとなりますが、この先々で両岸が何か所か崩壊しています。
小滝をいくつか越して大滝手前の連瀑帯は以前のままきれいな滝ですが、ここも釜が深くなっているような気がしました。
連瀑を越し正面に大崩壊を見て右に曲がると9m大滝ですが、ここは高巻くことになります。この高巻を過ぎてから引き返すのは大変なので、最近の運動不足がたたり体力の限界、ここで今日は引き返すことにしました。
魚止ノ滝は水量が多くてとてもすべり降りる気にならず、今まで高巻きをしたことがないので、巻き道を見つけて下ることにしました。落口直前に右岸にしっかりした踏跡があり、これを少し登ると広い台地状になってほとんど平らなガレ(幅広い涸れ沢)を横切り枯葉に覆われた踏跡を徐々に下ると沢の10mぐらい上をトラバースするトラロープが張ってあり、これを伝って行くと、地蔵尾根登山道のトラロープと合流。ここで地蔵尾根取り付き点に下れば沢に降りれました。遡行で利用するとすると、かなり手前からの高巻きということになります。
神ノ川林道をとぼとぼ歩いている途中から土砂降りの雨になってしまいました。途中撤退してよかった、、ホッ。
写真上は魚止ノ滝、2番目は仏谷手前の小滝、3番目は大滝手前の連瀑帯、奥に白い大崩壊が見える。

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奥入瀬渓流に注ぐ滝
 早戸の風  - 08/4/28(月) 23:27 -

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   26日27日、みちのく三大桜名所と言われる北上展勝地・角館武家屋敷・弘前城の桜を見物した後、八甲田の雪の回廊を通って十和田湖に抜けるバスツアーに参加してきました。旅行社任せは楽でいいもんですね。
北上展勝地と角館の武家屋敷ではもう桜は散っていましたが、弘前城では枝垂桜がちょうど満開の見ごろでした。
八甲田の雪の壁は例年より1m以上も少ないようです。
写真上は、奥入瀬渓流右岸に注ぐ雲井ノ滝、下は岩菅ノ滝。若葉が芽吹く前で、全貌が見通せます。

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高尾山・城山のミツバツツジ
 早戸の風  - 08/4/13(日) 17:51 -

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   昨日は、仕事仲間たち9人で高尾山〜城山に花見山行に行ってきました。
高尾山口から稲荷山コースを経て高尾山頂までの道は人、人でごった返して、のんびり山歩きなんてものではありません。メインコースでなくてもそうですから、薬王院・高尾山コースはもっとすごかったでしょう。
そういう訳で大混雑の高尾山頂は素通りして城山へ向かうとさすがに人は減り、一丁平付近では桜やミツバツツジが満開でとてもきれいでした。
城山山頂は手入れのされた水仙が咲き茶店前のベンチは満杯。ここでやっとビールで乾杯、しばしの宴会となりましたが、寒くて早々に出発。
城山から千木良に下って天下茶屋で一風呂浴び、相模湖駅前の食堂でまた宴会。
一日中酒浸りの山行でした。

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Re:神ノ川平石沢右俣から黒岩に登頂
 YY  - 08/3/13(木) 16:30 -

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   とうとう平石沢から遡行して黒岩に到達されたんですね。
私もいつか挑戦してみようと思っていますが、沢でのルートファンディングに自信がなくてドンピタ到達できるか不安です。
黒岩について書かれているHPをいくつか見て尾根からの接近は大変そうだなと思いましたが、早戸の風さんの黒岩から稜線への抜け方を読んでるとますますそう思えてきました。
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神ノ川平石沢右俣から黒岩に登頂
 早戸の風  - 08/3/9(日) 22:56 -

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   神ノ川ヒュッテから北西に見える県界尾根稜線直下に聳える黒岩に、以前稜線の登山道から取り付こうとしたものの深い藪に阻まれ宿題が残っていた。
藪が枯れ落ちた季節が最も接近しやすいだろうと、今日は平石沢の右俣を遡行して下から黒岩底部に達し、稜線側の基部に攀じ登り、基部から黒岩突端に登頂してきました。
正確に記すと平石沢右俣の左沢の右の最奥の二俣を右に入ります。左沢の右からはゴーロを覆った残雪が深くなり歩くのも大変でした。急勾配の沢筋をつめていくとガレだらけの植林帯に入り、ここはここで下刈りした枯れ枝が散乱していてそれが雪に覆われさらに歩きにくくなります。
左沢に入る辺りではしっかり稜線に黒岩が見えているのに、近づくと植林が密集していてほとんど上部が見えず方向を見定めにくいのですが、ひたすら直上していくと仕事道が横断するので、凍ったこの道を少し右に移動。すると真上に黒岩が見えてきました。この辺り黒岩もどきの大岩・巨岩がいくつも屹立しています。不思議な地形です。大きな岩屑やとげのある藪だらけの猛烈に急な斜面を、すぐ左手にも岩峰が見えるので間違いないか空に突き出た高さを確認しながら直上し黒岩直下に達しました。根回りは幅10m以上はあります。高さは40m以上(実際は急斜面で仰ぎ見るのは大変でいい加減?)。最後に右から登るか左から登るかによってどちらに回り込めばいいか迷いますが、右は藪が多そうで、自然と左側底部を目指すことに。岩峰基部は結構緩斜面の広場になっていましたが、よく支えきれてるなと不思議になるほど根元は崩れています。
黒岩の左側の山の斜面はほとんど崩れた大きな岩の重なり状の岩壁で、この岩壁を潅木につかまりながら右へ左へと登っていくと、稜線からの基部(黒岩の刃渡りの付け根)に達することができました。
手前側の岩のテラスに立つと目の前に黒岩突端が見えるのですが、途中が刃渡り状でとても這って跨いでなんて方法では行けそうもなく少し下の方を見やると、岩峰左側(下からだと右側)に残雪の乗った幅30cmぐらいの棚が突端方向に走っているのが見えます。基部から左側に乗っ越して下降し、雪の被ったバンドをじわじわ進んで突端の向こう側(先っちょ)まで移動し、そこから突端上に這い上がることができました。・・・戻るには這い降りることになります。。。最大の恐怖です。
突端は意外と広く直径1.5mぐらいの円形状で平坦ですが、浮石が多いです。真下を見るとハングして突き出た岩の台地はすごい高度差、しかも風もビュービューでとても長時間座っておれるものではなく、さっさと引き返してきました。雪を被ったバンドは往きはよいよい帰りは怖いで、一度乗った足跡は滑りそうで恐怖でした。
基部からは一旦少し下降して斜めに尾根上に出ればよいのでしょうが、基部左(下から見たとき)から直接猛烈に密生した熊笹を強引に漕いで上に向かうとすぐに下刈りした枝が堆積したふわふわダムに乗り上がって植林をつかんで一安心。
ここは黒岩展望用?に伐採されて休憩適地。ここから鐘撞山方面に急下降(しばらくは雪原で道が不明)して、934mピークからは鐘撞山に向かわず東尾根を下り、800m付近から井戸沢に落ちる尾根に移って井戸沢に下りました。出発地の仮設ゲートまで1時間で下れます。
写真上は尾根側基部から黒岩突端、遠くに蛭ヶ岳。
下は突端から尾根基部を写したもの。

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完全結氷した孫右衛門の大滝
 早戸の風  - 08/2/24(日) 18:03 -

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   神ノ川ゲートから約15分も行くと右の岩壁上から何段にも重なって落ちてくる大滝があります。これが孫右衛門谷の大滝です。
しばらく朝は氷点下の日が続いたせいでしょう、今年はこの大滝が完全に結氷していました。
下の写真は、伊勢沢下降点の少し手前にある後坂沢(アトサカ沢)そばの岩壁からの沁み出しが凍った景色。

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雪の檜洞丸北東尾根
 早戸の風  - 08/2/24(日) 17:54 -

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   昨日(23日)は、トレースのない雪山を歩いてみたくて、神ノ川から檜洞丸の北東尾根を登ってみました。
立て続けの降雪から2週間も経って、長者舎山荘手前の仮説ゲートから神ノ川ゲートまでは積雪はありませんが、ゲート(標高540m)から先は広河原(標高725m)までは、所々日当たりのいいところは積雪がありませんが、ほとんど20cm程度の湿って重い積雪で、工事用車両の轍が10cm程度の圧雪。これがテカテカに凍っていて歩きにくく、広河原まで1時間以上かかってしまいました。
広河原から彦右ェ門谷に入り、源蔵尾根への渡渉点を過ぎ、少し行くと谷が急に狭くなるところにある堰堤手前(740mぐらい)から右の斜面に取り付きます。右から入る小さなガレ沢の手前に太目の赤テープがいくつか見えるので、迷うことはありません。しかし、しっかりした作業道があるはずなのですが積雪が30cm以上はあってほとんど道は見えないので、雪面の窪みや赤テープを頼りにかなりルートファインディングを要します。
何度もジグザグを切ってガレをトラバースすると、道は大きく彦右ェ門谷側から神ノ川側へ回り込み、ジグザグとさらにヒワタ沢側へまで回り込んで積雪は膝上を越すようになっておよそ1090m辺りでやっと尾根の上に出ました。作業資材が散らばってるはずですが、一面雪でぽっかりきれいな広場になっていました。風巻ノ頭から袖平山、姫次までの稜線が一望できます。
ここからもさらに植林帯をジグザグ急登して傾斜が緩むと、ちょっとした雪原(標高1150m)に出て、ここで植林帯も終わり、小さな雪原になっていました。ここからはぶなの疎林対になって尾根もやせ所々目印の赤ペンキが大木に塗ってありますが、一面雪の斜面ですからひたすら直登。傾斜は徐々に増します。
一旦尾根が広くなるところもありますが、それほど広くない尾根をひたすら急登していくと1400m辺りから一旦傾斜は緩みます。左手には蛭ヶ岳が目前に聳え、右手の矢駄尾根が近づいてきます。この辺りで積雪は70cmを越してるでしょうか、一歩踏み込むごとに膝上までもぐり、それもかなりの湿雪のため一歩一歩が重く、体力を消耗してしまいました。
再び急登になって左手の金山谷乗越から檜洞丸への稜線が目前に迫り、右手の檜洞丸から熊笹ノ峰への稜線がこちらの尾根よりも低くなってきても、まだ正面の頂上が見えません。1500m辺りのちょっとしたピークに登るとやっと檜洞の頂上が見えてきました。
傾斜が急なところは多分地面にバイケイソウの大きな枯葉が地面を覆っているのでしょう、踏み込むとズルッと滑ります。左の彦右ェ門谷を遡行すると、ちょうどこの辺りにツメてきます。ここから上はずっとバイケイソウの群生地です。疎林ごしに頂上も見えもうほんの少しの距離、高度差100m弱、距離にして200mぐらいなのですが、湿雪の膝上から腿までのラッセルに疲れはて、ここで引き返すことにしました。
ふわふわ雪なら下りは楽なはずですが、湿雪にぶすっと埋まってしまうので、次の足がすんなり出せず結構疲れました。
写真上は植林帯終わる雪原からの蛭ヶ岳、下は1500m辺りの急登。

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雪深い神ノ川犬越路
 早戸の風  - 08/2/11(月) 21:29 -

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   先週もかなりの積雪があり、また昨日も積もるほどの降雪だったので、神ノ川ヒュッテ辺りは相当積もっているだろうと予想して行ってみました。
神ノ川林道はいたるところ圧雪となっていました。
神ノ川ヒュッテ付近(標高550m)で積雪40cm、少し奥に入っていくと膝上までもぐるほどです。ゴロタの河原と化した林道は歩きにくいため、樹林帯へ迂回した数人の踏跡があるものの、それがほとんど道迷い状態のため気をつけなければいけないでしょう。踏跡は大きく樹林帯の中を巻いていましたが、ゴロタを忠実に越えていったほうが迷わなくてすむでしょう。
幾度となく踏跡は林道を外れていっているので、それらの迷い道を消しながら夏道にトレースを踏み固めながら進んでいき、いよいよ山道になって日陰沢渡渉点の堰堤上直下でこれまた1つ下の堰堤に降下するトレースができていたりで、かなり危ない踏跡が入り乱れています。これらを消して、堰堤上にいくつかある小さなケルンを掘り起こしながら、トレースを固め対岸の植林帯の道につなげてきました。この辺りで積雪は50〜60cm。
さらに登っていくと植林帯が終わる辺りの左岸崩壊地でトレースが乱れる所がありますが、ここは斜面のトラバースを忠実にが一番でしょう。
木橋の流された地点から上はかなりの積雪で、日陰沢源頭のガレ場付近では腰までもぐる深さになっていました。このガレ場の通過もトレースが迷い道になっています。上部の道標を目印に進むのがいいでしょう。
何十人もの登山者が入る踏跡のしっかりした有名な雪山よりもはるかにルートファンディングを要する冒険の雪山です、裏丹沢は。

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早戸川、水沢川の積雪
 早戸の風  - 08/2/11(月) 18:36 -

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   2月になって2週連続の降雪で、早戸川や水沢川の林道はかなりの積雪になりました。
早戸川林道は、何か所かの落石防止工事と今回の積雪で、国際マス釣り場から先へは通行禁止になっています。
水沢川沿いの奥野林道は、奥野隧道を抜けるとすぐに道路も積雪で滑り止めが必要です。水沢林道分岐点のゲート前は20cmぐらいの積雪が完全に圧雪となって、ゲートの向こうは、クロカンで遊んだりした後も見られました。桃ノ木沢林道分岐辺りは30cmぐらい積もっていました。

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