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早戸川の鳥屋鐘沢に気になる枝沢があったので行ってみました。
F1とされる8m滝、F2とされる20m大滝のほか、数え切れないほど小滝が連続する下部の核心部を抜けて幅の広いゴーロ帯となると、堰堤が4個続きます。この堰堤4個目に左から壊れた堰堤で注ぐ沢は、奥に地元では大棚といわれている大きな滝が見えます。
25000図でみると、この沢は鳥屋鐘沢と宮ヶ瀬鐘沢を隔てる通称栂立尾根の1108mピークから1043mピークあたりを源頭として、上部には岩マークがあります。
ということで、こちらの沢をつめてみました。出合から傾斜の緩い3m、6mの滝を簡単に越して釜のある1m小滝を越すと大滝直下です。出合あたりからは20m近い大滝に見えましたが、実はこの滝は滝の上に8mぐらいの堰堤が聳えているのです。滝そのものは12〜14mでしょうか、比較的ホールドが多いので登るのも難しくはありません。下部は左の水流をモロにかぶって中段まで行けば、後はクラックにそって水流通しに登っていけます。びしょ濡れになります。
大滝上=堰堤下は広いテラスで、堰堤の左右どちらを越すかゆっくり考えるにはもってこいですが、堰堤際の泥ルンゼどちらも猛烈に急です。右に取り付いて上部で気の根を掴んでやっとの思いで上に抜けましたが、河原には約1.5mぐらいのジャンプで着地。左から取り付くとスムーズに河原に出れそうです。
さてこの後もいくつか滝が現れるかと思っていましたが、左からいくつか涸れ沢を合わせながら堰堤が6個(全部で7個)続いて水は涸れ、急峻なゴーロになって二俣になります。右が1108mピークに突き上げる本流のようで、少し水が流れています。1043mピークからの北尾根を下る予定なので、ここは左に入り、すぐにまた二俣でここも左に。その上は幾重にも分岐してボロボロの岩壁になってきました。
ガレからザレに変わるあたりで小尾根に逃げて直上すると、傾斜の緩い広い台地に出ます。右に2分も行くと1043mピークでした。
写真上は鳥屋鐘沢本流の20m滝F2下部、写真下が左の無名沢の13m大棚。
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【IMGP1545.JPG : 87.9KB】
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