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早戸川かさぎ沢から榛ノ木丸へ 早戸の風 08/6/8(日) 18:38 [添付][添付][添付]

早戸川かさぎ沢から榛ノ木丸へ
 早戸の風  - 08/6/8(日) 18:38 -

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   昨日は、久しぶりに早戸川原小屋沢の支流かさぎ沢に行ってみました。
早戸川流域は昨年9月の台風で大きな被害を受けて、伝道から先の登山道は至る所荒れていますが、雷平までの早戸川本流2ヶ所の渡渉点の流失した丸木橋は架け替えられています。しかし、今年は冬の再々の降雪や4月5月の雨量が多かったせいでしょうか、水量が例年になく多く濡れないで渡渉することは困難です。
雷滝を左から巻いて滝上に出ると、後は比較的明瞭な踏跡を辿れば、かさぎ沢(かやの沢)出合までは幾度か渡渉を繰り返して(ほとんど渡渉しなくても行くこともできます)ほとんど沢に浸かることもなく達することができたのですが、今年は水量が非常に多いため飛び石伝いに渡るにも濡れてしまいます。どうせ濡れるなら、無理に踏跡を辿る必要もありませんが、原小屋沢もかさぎ沢出合までは雷滝手前の下流域同様に大岩の重なりの小滝や深く大きな釜が連続しているため、ジャブジャブ歩いてもすぐに河岸に戻るようになります。
5mナメで出合うかさぎ沢に入り、右に崩壊跡のガレ、続いて左に泥の崩壊地を過ぎると、正面に細い切れ込みのルンゼが現れ、沢は左折しスベリ滝と称される20mナメ滝(写真では中間部の岩で隠れて見えない中断には深く長い釜を持った10m滝がある)があります。右の乾いたカンテを登れば簡単ですが、ここは休憩適地。落口上ですぐに沢に降り、傾斜も増し小滝をいくつか越えて行くと、いよいよ大滝のあるゴルジュとなります。手前の3m滝を右から越して狭いバンドから沢に降りるところが、多分この沢で一番怖いところかもしれません。左岸に渡って大滝の凹角をのぼり落口で左岸の小尾根に取り付けいてそのまま小尾根を登ればもう怖い思いはしなくてゴルジュを通過できます。(落口から釜に落ちないよう沢に下って右岸をへつればもう少し怖い思いができます。)
この小尾根を強引に登って行くと斜面をトラバースしている仕事道があるのですが、今回はこの道を右に行くとどこに行くかを確認することが目的の1つだったので、大滝は手前からさっさと巻いて作業道を上流に向かっていると、トラロープを抱えた釣り師集団3名に出会いました。右に向かうとスベリ滝出合に下りれるとのこと。残念ながら榛ノ木丸には向かっていない。
仕方なく上流に向かって左に下ると、大滝上の5m滝上で左からかやの沢が出合います。左のかやの沢を見送り右のかさぎ沢をさらに進み、25000図で姫次から榛ノ木丸へ至る稜線に沢が最も接近する地点からつめることにしました。出合からしばらくで水流のある小沢が左から出合い、そのすぐ先で右上を見上げると稜線がすぐそこに見える窪がありました。25000図で稜線まで40m、杉の植林帯を一気に上がると間違いなく榛ノ木丸に至る尾根でした。稜線から40m下には滔滔と水が流れているのです。1つピークを越えて登り返すと目指す榛ノ木丸頂上。
写真上はかさぎ沢出合のナメ、中は3段スベリ滝、下はゴルジュ入口の滝。

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