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昭文社のエリアマップ「丹沢」で水沢川の支流に焼山沢と記されている沢は、地元では倉沢と呼ばれていて、この倉沢の上部に幕岩という岩壁があります。
ここでは昭文社の地図にしたがって焼山沢ということにしますが、この沢の中流部の唯一の滝場が連なる核心部で、沢が二手に分かれる二俣となっていることはあまり知られていません。
下部2段5m(3m、2m)滝を越すと、続いて4段7m滝となりますが、この4段滝の滝壺が二俣なのです。水流のある右俣の滝に目を奪われ、正面の濡れたナメ滝には枝沢ぐらいにしか見えませんが、中間尾根の大きさ、上空の開け具合を見ると、枝沢ではないことが分かります。
釜をへつって出合のナメを登り、チョックストーンのように見える大岩を越すと、水流はなくても立派な沢だと分かるでしょう。
所々藪がうるさいのが難点ですが、ひたすら磨かれたゴーロを進むと、右岸上方に幕岩と言われる岩壁らしきピークが見えてきます。なおも沢をつめていくと、最後は両岸岩壁のルンゼ状になります。左の尾根に下降路があるので左にツメればいいのですが、かなり急な岩壁ですから直登はやめて、少し下り、目指す岩壁の基部までトラバースして尾根鞍部にたどりつきました。
ちょっと早めにトラバースしてしまい、結局は岩壁の上に出てしまい、岩壁上の尾根を下って、尾根鞍部から岩壁基部に植林帯を下ってみました。直近まで植林帯となっているので、全貌をみるのは難しい岩壁です。
【IMGP1025(2).JPG : 125.4KB】
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