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この冬一番に冷え込んだ今日は、早戸川大杉沢の本流をつめてみました。
大杉沢は、早戸川本谷の出合からほとんど水流のない沢で、冬に(雪のない時期に)遡行するのに向いています。
ガイドブックなどに出ていない沢なのでつまんない沢と思われるでしょうが、どうしてどうして大スラブが延々と続き、10m級の涸滝と巨岩帯、大チョックストンの連続で、あなどれない沢です。(CSの登攀が苦手な人には向いていません。)
下部の核心部を抜けた後、CS上の見落としそうな二俣で右俣に入ると、また大スラブが広がりますが、涸滝やCSを越えていくとじきにどん詰まりのような大岩壁に突き当たります。
右のルンゼに入るとこれは右沢で、すぐに急峻な溝となって大平方面に伸びる尾根につめ上がります。
下から見上げると滝のようには見えない正面の大岩壁をクラックに沿って中央から左上に攀じ登ると最後の落口付近でホールドがなくなり、仕方なく一旦中間部まで下降して右沢のルンゼに移ってこのルンゼを少し登って左の泥斜面をトラバースすると本流の落口に立てました。この大滝は下から見えた20mの上にさらに5mの滝となっています。
大滝は結局25m滝ということになりますが、このすぐ上にも3段15mがそびえています。この上も10分程度はまだまだスラブ滝が続き、やっと傾斜が緩むと沢らしい様相になってきました。それでも水流は出ないまま磨かれた岩床が続きます。
最後のカール状に広がったどん詰まりでは、左の斜面の獣の踏跡を左へトラバース気味に登っていくと、3分程度で榛ノ木丸からの仕事道に出ました。
ここから出合の林道までは50分ぐらいで下降できました。
写真上は本流大滝25m(上5mは見えない)、右のルンゼは右沢。
写真下は25m大滝上の15m滝。
【IMGP0186.JPG : 214.8KB】
【IMGP0191.JPG : 146.5KB】
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