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(注:原小屋沢合流点を「カサギ沢出合」と記す記録が多いので、ここでは原小屋沢との分岐からかやの沢かさぎ沢分岐までの区間は、かさぎ沢と記すことにします。)
先々週かさぎ沢のスベリ滝奥の小沢をつめて榛ノ木丸に南西からつめたので、今日は、スベリ滝奥でこの小沢に右から出合う榛ノ木丸南面につめ上がる枝沢に入ってみました。
枝沢といっても、榛ノ木丸に西から回り込んでつめる小沢の方がすぐに左折し左の大スラブから流れ落ちてきているので、一見正面からの流れの今日入った枝沢の方が本流のように見えますが、25000図からも分かるように榛ノ木丸に南面からつめる小沢は単なる枝沢でしょう。
右岸大スラブから流れ落ちる小沢を過ぎ正面の右沢を進むとスラブも消え、すぐに2m滝です。これを越すと、6mハング滝、その上の3m滝が眼前に見えます。6m滝はザラザラ凸凹の岩で、左から取り付けば簡単に越せます。すぐ上で同じく凸凹3m滝、1.5m滝となります。さらにその上で幅広の2m滝が構え、これを右から越すと水流も消えますが、かなり急勾配のザレに変わり、25m大滝が聳えていました。
この25m大滝は下段は最右端から攀じ登り、中段は右端から少し左寄りに、上段はそのまま真上に中央寄りに抜けます。全体的にボロボロの濡れた岩で、しかも垂直に立っているので緊張させられる登攀となります。25m滝上は10m滝です。こちらは岩の重なりのようで簡単です。
その上は、火山地帯に入ったかのような広大なザレとボロボロの岩の棚が急勾配に折り重なった異様な荒涼とした風景になります。泥もしっかり固まっているので急でも比較的楽に這い登れましたが、傾斜が増す一方で岩の剥離が怖いので左右どちらかの樹林帯に逃げざるを得なくなります。
榛ノ木丸から南下する尾根に這い上がりそうですが、この尾根の下部は先々週から伐採中で歩きにくいので、今日は魚止橋に向かう東尾根を下ることにしているため、榛ノ木丸頂上に向かって、このザレは左に逃げて樹林帯を直上しました。
広大なザレ下端から尾根道までは標高差約70m、約15分。尾根道に出たら左に急登5分で頂上でした。予想よりも大分下方につめ上がったようです。
写真上は6mハング滝、中は25m大滝、下は最後のボロボロ岩の荒涼としたザレ。
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