あの山この沢
北丹沢、鐘撞山(カネツキヤマ)
神ノ川折花神社(折花橋)から鐘撞山に、
県界尾根をさらに登って新日蔭沢新道を下降
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折花橋南の登山口 |
植林帯の急登が続く |
トラバース道になる |
トラバース道終了 |
狭い小尾根の道 |
広い県界尾根を登る |
鐘のある鐘撞山頂 |
折花宮由来の看板 |
一旦痩せ尾根を下る |
934m峰で右折する |
上から見た超急尾根 |
1160m付近の稜線 |
幅広い緩やかな稜線 |
日陰沢新道下降点 |
展望良好な小尾根 |
左蛭ヶ岳、右檜洞丸 |
左袖平山、右蛭ヶ岳 |
犬越路、奥は石棚山 |
石積みされたガレ場 |
林道からの鐘撞山 |
コースタイム
折花橋南端440m→(25分)急登一段落640m→北に山腹トラバース道(標識アリ)
→(13分)トラバース終り(標識アリ)650m→左へ→(5分)小尾根上690m→
(10分)県界尾根770m→(15分)鐘撞山山頂900m→(10分)934mピーク→右へ→
(35分)右から尾根が合わさる1160m→(15分)神ノ川ヒュッテ分岐(標識アリ)1280m
→草原の低い植林帯(景色良好)→(12分)暗い植林帯始まる1120m→
(6分)左上から旧日蔭沢新道まで3分の道合流1030m→
(20分)大谷沢分岐(標識アリ)870m→(7分)黒岩(旧日蔭沢新道)分岐(標識アリ)770m
→(12分)日蔭沢560m→(2分)神ノ川ヒュッテ550m→(20分)折花橋
2006年9月24日
★神ノ川林道沿いの神ノ川キャンプ場、うらたんざわ渓流釣場を過ぎると、右に折花神社を見て、折花橋で林道は神ノ川の左岸に渡る。橋のすぐそばに鐘撞山登山口の標識がある。車はもう少し先の道が広くなったところに駐車できる。
★折花姫伝説の詳細はこちらをどうぞ。
★尚、25000図に記載されているルートは現在では廃道でまったくアテにならないので、地元の藤野山岳会が設置した標識を見落とさないように歩くほうが確実だ。
★林道擁壁脇にあるコンクリの階段を登ると、背丈を越すススキに覆われ道はすぐの不明瞭になる。ススキを払うより下をくぐるように分け入ると、幾重にも踏跡らしきものが見えるが、左に寄らないように注意することが肝心。左は真下の林道の高い擁壁上だからうっかり分け入ると転落の危険がある。ここは右手の植林帯へ踏み込めば、すぐに明瞭な道に出合う。
★植林帯の中のジグザグ道はかなり急登だが、しっかりしているので迷うことはない。
★一汗かいてちょっとしたピークに達すると、右(北)にトラバース道に変る。下ったり登ったり、崩れてザレている斜面を通過したり、涸沢を横切ったりして進むと、足元に
直進神ノ川キャンプ場、左に大室山・鐘撞山への標識がある。ここを左折して再び登りになると、小尾根上のルートに変る。ここ(標高690m)はまだ、県界尾根ではない。
★10分も狭い小尾根を登ると、突然視界が開けて県界尾根の標高770m付近に飛び出る。この尾根は大室山の東尾根で、道志川の神ノ川出合に至る長大な尾根で、山梨県と神奈川県との県界をなしている。甲相国境稜線とも言われる。
★右から来るルートは尾根末端の神ノ川キャンプ場からの道だ。標識のないT字路をなしているこの稜線の道を越えて、2、3m尾根上まで登れば広葉樹林の広い台地となっているので、ここで休憩。
下山時はこのT字路を見落とさないように注意しなければならないだろう。
★この稜線の道は、近年「北丹沢12時間山岳耐久レース」のルートになっているので、昔は踏
跡程度だったものが、今ではしっかりした一般登山道並みの道になってしまった。
★休憩を終えたら道に戻らずとも尾根伝いに疎林帯を登れば、登山道が自然に合わさる。山梨県側は広葉樹林、神奈川県側は杉の植林帯のだたっ広い尾根を急登し、平坦になると鐘撞山山頂に達する。
★山頂はまばらな樹林に覆われて眺望はないが、小さな石造りの祠と鐘撞山の由来の鐘が設置されている。この鐘は昔からあったものではなく、
藤野山岳会が設置したものだそうだ。折花宮の説明の看板も設置されている。
★大室山方面に向かうと、直ぐに左に神ノ川林道に下る標識がある。これは井戸沢沿いに砕石場前に下れる。
★一旦下ってやせ尾根を登ると、25000図の934mピークに出る。大室山へはここで直角に右に進む。左に落ち込む比較的大きな尾根を下る踏跡もあるが、大室山へはここで直角に右に進む。ここからは檜洞丸がよく見渡せ、犬越路は目の高さだ。
★右に少し進むと、痩せ尾根を過ぎると尾根は広く見通しはいいのだが見上げるほどの急斜面の薄暗い植林帯になる。ぼろぼろザラザラの
細かい石ころだらけの急登で、おまけに手で掴める植林もまばらで部分的には這いつくばって登るようになる。所々ロープが張ってある。
★岩肌に赤ペンキで大室山と書かれた大岩の隙間を抜けて左へ斜上すると、一旦植林帯が終わって背の高い熊笹帯の滑りやすい道を急登するようになるが、すぐに再びザラザラの石ころだらけの植林帯になる。先ほどの植林帯と違って植林もまばらで明るいが、先ほどの植林帯以上に急でスリップするとかなり下まで滑落しそうだ。100mぐらい登って右手の山梨県側の尾根がせまってくると、
傾斜も緩み、左手前方に大岩峰「黒岩」が臨める。振り返れば袖平山から檜洞丸まで見渡せる。(ここでは檜洞丸は大笄の左後にかすかに見える。この後、神ノ川分岐から遠望では正確には檜洞丸は大笄の後ろに隠れて見えない。)
★黒岩については、黒岩のページも参照。
★黒岩へのかすかな分岐を過ぎると、やっとなだらかな広い尾根1160m付近に上がって山梨側からの尾根が合わさって
、少し先1180m付近で大きな大室山至るの旧日蔭沢新道への分岐がある。指導標では神ノ川ヒュッテ方面への標識は今はない。旧日蔭沢新道の最上部で崩壊した箇所があるようだ。
★右は自然林、左は植林帯の広い県界尾根はどこでも歩けそうな尾根だが相変わらずかなり急だ。しばらく登って行くと左に神ノ川への分岐がある。「山岳耐久レース」でも使わない
、また旧日蔭沢新道分岐でも新日蔭沢新道でもない分岐で、迷わないようにスズランテープで封鎖されている。このあたりで標高1200mぐらいだ。
★広い尾根をさらに登って行くと、1280m付近で←神ノ川ヒュッテと書かれた
赤い大きな看板がある。耐久レースではここから尾根通しに一気に下降するようで踏跡もしっかりしている。現在はこちらが日蔭沢新道となっている。この分岐で休憩するよりも、ほんの少し下ってから休憩する方が眺望が断然すばらしい。
★植林してまだ年月の経っていない杉の若木の下は低い熊笹で、気持ちの良い小尾根を急下降する。まるで草原のような見晴らしの良い尾根だ。ほぼ正面に蛭ヶ岳、右手には檜洞丸(大笄に隠れている)から犬越路まで、左手は
袖平山まで一望できる。のんびりしたいところだ。
★1120mぐらいのところから急に薄暗い植林帯に入りジグザグ下ると、1030m付近で左手から道が合流してくる。こちらが旧日蔭沢新道
からのトラバース道で、3分も行くと旧道に達する。旧日蔭沢新道は大室山方向から外れる長いトラバースルートだった。先の県界尾根1180m付近の分岐標識のないところに達するルートだ。
★したがって、大室山に登るにも新日蔭沢新道のほうが早いことになるが、この分岐の目印となると、耐久レースの立札ぐらいしかないので常設物かどうかは分からない。トラバース道になるところで左に直上するルートを見落とさないようにすることだろう。
トラバースルートに入り込まないように赤布で封鎖はされているが薄暗いので分かりづらい。
★しばらく下ると左へ黒岩分岐の標識が出てくる。このルートに入ると、先の山梨県側からの尾根が合流する1180m付近に出る
旧日蔭新道だ。
★さらに暗い植林帯を下ると左手にガレた小沢が現れ、以前はガレ場そのものを登降していたが、今は石積みしてジグザグ道を整備してあるので歩きやすくなっている。小沢に水流が出てくるともう日蔭沢も近い。歩きやすくなった出合付近を過ぎ橋を渡ると神ノ川ヒュッテ横の林道に出る。
★旧日蔭沢新道(日蔭沢旧道?)は、藤野山岳会によって仕事道をつないだルートだから、作業用のルートが幾つにも分岐していて迷いやすかっただが、今では整備が行き届
いた新日蔭沢新道に付け替えられた。しかし、上部は泥んこになるほどで杉や檜の落葉を踏みしめながらの山道ではなくなった。
◎折花橋→(約70分)鐘撞山→(約60分)神ノ川ヒュッテ分岐→(約60分)神
ノ川ヒュッテ