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連日のうだるような暑さの中、立川市女性総合センター「アイム」において今年度最初となる立川支部セミナーが、8月2日開催されました。
今回のテーマは、会社が設立時ま
たは継続中に必ず必要とされるであろう銀行融資に関して、設立時から私たちがアドバイスしておくべきことについてでした。
私たち司法書士は、日頃から会社の設立に携わる機会が多いですが、登記事項である会社の目的や資本金の |
額などが、設立後、会社が銀行融資を受ける際に少なからず影響を与える場合があることをご存知でしょうか。とかく私たちの仕事は登記完了までと思いがちですが、会社にとっては正にここからがスタートとなります。会社が永続していくためには様々な方法での資金調達が不可欠であり、有利な融資を受けることができれば経営は安定したものとなるのです。
今回は企業の資金調達に詳しい中小企業診断士の六角明雄先生を外部講師としてお招きし、将来の融資を見据えた設立登記の仕方についてご講義いただきました。
例えば、10万円の資本金で株式会社を設立することは当然可能ですが、そのような会社に果たして銀行はお金を貸してくれるのか、許認可を通すためには都の要求する目的を具体的に書かなければいけませんが、そうすることでコンプライアンスの観点から銀行は融資を嫌がってしまうのではないか、最初の役
員は多ければ多いほど会社の信用としてはどうなのかなど、法律論とはまた違った視点での講義は、私にとって大変興味深いものでした。
私たちが相談を受ける際どうしても法律的に可能か否か、そういった適法性の判断ばかりを意識してしまいがちですが、このような実務的なアドバイスまで伝えることができれば依頼者の方に大変喜ばれるのだろうと思いました。
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