東京司法書士会三多摩支会 | ||||||
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支会ニュース「アダージョマエストーソ」 第147号 2015,08,10 |
平成27年7月10日(金) 八王子市の長房ケアマネ会に参加してセミナーを開催 |
平成27年7月15日(水)、16日(木) 国会前、「安保法制=戦争法案」反対集会に参加して |
憲法学者の大半が「憲法違反だ」と指摘する集団的自衛権の行使を目指す安全保障関連法案(安保法案)が、7月16日、衆議院本会議で野党が欠席・退席する中で自公政権によって強行採決された。
このSEALDsの呼びかけで集まる集会がきっかけで、もともと行われていた反原発集会や反TPP集会、九条の会等、ここ二、三十年国会前や官邸前では久しく行われることのなかったデモや集会が、 4年前に反原発デモが始まって以来、主催者が曜日の調整をしてほとんど毎日のように行われるようになっていたものに合流合体したような形で、国会前ではこの戦争法案反対の集会・デモが日常化してきた。
警察は狭い歩道に参加者を押し込め、鉄柵で身動きできないような過剰警備に徹し、ほとんど車も通らない車道は警備車両で道路を塞いでいる。昔からこの国の警察は権力を守ることはあっても、 市民の民主主義の体現は一顧だにしないことがはっきりと分かる一面だ。大勢の人が中枢に集まることを極端に恐れる。好き嫌いや主義主張の違いを越えて、現場に行って見てみれば一目瞭然である。 本当に民主主義の法治国家なのか? 民主主義とは、単に選挙による代議制を採るだけではなく、国民のデモを認めるところから始まる。民主主義とはデモ暮らしなのだから。 集会に対する国家統制が近隣国の民主主義でないことの典型的な例だとするなら、この国の警察の過剰警備はやはり全くそれと対等同等に民主主
安倍首相にとって、普通に戦争できる国にしたいことがその眼目であるが、そのためには今の平和憲法が邪魔だと考え憲法改正を目論むものの、この難題を突破するためにはまずは96条の手続きを変えてみようとしたところ、 猛反発をくらってひっこめたいきさつがある。それではということで、今まで政府も認めてこなかった集団的自衛権は今の憲法の範囲内でできることだと憲法解釈を変更し、昨年閣議決定までした。言わば作戦変更だ。 「国民の理解が得られていない」と自認せざるを得ない状況であるが、既にこの時点で、単なる作戦変更であって、もともとの戦争できる国にしたい魂胆は見せつけられているののだから、国民の理解が足りないのではなく、 よく理解できているから反対する人が増えているのだ。
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平成27年7月25日(土) 山司登高会、プレ夏山山行で小金沢連嶺の縦走に挑む |
高齢化の進む山司登高会は今年度の夏山山行に八ヶ岳山域に行くことに決定した。もっとも、具体的にどこに登るのかは決まってないようだが、八ヶ岳が高山であることで、
はや歩き切れるのかと我が身の心配が先立ち、それではその前に自分の体力・持久力を試したい、知っておきたい、訓練しておきたいとの一致点からプレ山行として小金沢連嶺を縦走してみることとなった。 小金沢連嶺とは大菩薩峠の南東、石丸峠(1930m)から南に伸びる2000m級の山々を連ねて笹子峠や滝子山に至る、大月市側と甲府盆地を隔てる長大な山稜だ。
朝8時1分、7人の中高年はJR中央線甲斐大和駅に降り、8時10分のバスで登山口(1580m)まで行く予定だったが、タクシーで行くと登山口よりも少し上まで行けるのでと、タクシーに乗る。 ところが、あいにく林道には鍵の掛かったゲート(1640m)があり、さして高度を稼げないまま下車、涼しい。一般車通行止めの林道をトボトボ歩いて行くと、バス停からの登山道と合流した所(1710m)で、 バスに乗ってきた登山者の一団と一緒になった。時間的にはちっとも短縮にならなかったことになるが、急登を半分ばかりカットできたことで、とりあえず一同満足、納得、了解。 ここからしばらく急登を頑張ると視界が開けてきて、大菩薩特有のクマザサの草原の山腹・山頂が見えてきた。南に目をやると青空に浮かぶ富士山もよく見える。大菩薩峠のすぐ南の熊沢山の山腹を 巻くようにして登り詰めると、石丸峠に到着。日差しは強いが、風もよく通り、すこぶる涼しい。記念撮影をしたところで、明日、司法過疎対策委員会で丹波山村の夏祭りに参加するという松村会員は、 大菩薩峠から丹波山村に通じる長い尾根を下るため、ここでお別れ。残る6名は、いよいよここから小金沢連嶺を湯ノ沢峠までの縦走が始まる。
狼平まで緩やかな草原の中を下って、ここから小金沢山の登りになる。北斜面に当たるため日当たりが悪いのか鬱蒼とした苔むした樹林帯を登っていく。 北八ヶ岳のような雰囲気だ。小金沢連嶺は湯ノ沢峠までどのピークも南側は草原、北側は樹林帯という構成になっている。 天狗棚山から1時間でやっと今日の最高峰小金沢山に着いた。富士山の雄姿がすばらしい。この日東京では34度の暑さだというのに、日なたで昼食をとっていても暑く感じない、風もあり涼しい。 ここから次のピーク牛奥ノ雁ヶ腹摺山(ウシオクノガンガハラスリヤマ、1995m)までは大きな登り下りがないまま到着。この山名は日本で一番長い山の名称だそうだ。 ちなみに、雁ヶ腹摺山はこの辺りに3つあって、ひとつはこれから向かう黒岳の真東にある何も付かない雁ヶ腹摺山(元祖? 1874m)。昔の五百円札の裏に描かれていた富士山はこの山から見た姿だ。 山頂には記念の看板もある。もうひとつは、笹子峠の東、中央道笹子トンネルの真上にある笹子雁ヶ腹摺山(1357m)だ。この山も手軽に登れる山として人気だ。
賽ノ河原からは樹林の中を緩やかに上って、川胡桃沢ノ頭(1940m)を過ぎると、疎林の小さな起伏を上り下りするうちに黒岳(1987m)に到着。一等三角点があるのに樹林に囲まれて展望はない山だったのだが、 評判が悪かったのか頂上周辺は少し伐採されていた。それでも見晴らしがよいわけではない。 さてさて、歩きはじめてちょうど5時間、苦しい登りがあったわけではないが、上り下りの連続で一行はかなり疲れてきた。はじめからの計画では長時間長距離の山行のため、 バテればタクシ-を呼べばいいのだからと甘言に誘われた者もいて、また登山口までのタクシーで湯ノ沢峠までタクシーを呼べることを確認しておいたため、「いざというときは」だったのが、 今日の目標地点が湯ノ沢峠までだと安易な選択になり、いつしか湯ノ沢峠にタクシーを呼ぶのが当然のような雰囲気になっていたのである。
つべこべ言いながらカヤトを刈り払った急な傾斜道を下ると湯ノ沢峠に着いた。トイレを済ませ水分の補給をしているとタクシーが到着した。本来の下山地点、やまと天目山温泉ふれあいやすらぎセンターで一汗流し、 ビールで乾杯。中高年は無理せず体力にあった山行をすればいいのだと了解しあったのであった。 (HP編集室) |