Self Rescue Technique
ザックで担架を作る
2回目にストックで担架を作ってみたが、今回はザックで担架を作ってみよう。ザックの中の荷物をデポするなり他の人のザックに入れて運ぶことができれば、この方法はいたって簡単だ。
@大きめのザックなら2つ、小さめのザック(30〜40L)なら3つ、中の荷物を出して同じ向きに縦に(電池の直列状態に)、背中になる側が上になるようにして並べる。サイドのコンプレッションストラップは絞り込んでなるべくザックをペタンコにするほうがいい。
A上側か下側か一方のショルダーベルトのバックルを外して下側か上側かのショルダーベルトに通して、元通りにショルダーベルトを繋ぐ。(このとき、ショルダーベルトはしっかり締める。ゆるゆるにならないようにする。)これで担架はできた。
B連結したザックに負傷者を乗せ、ザックの腰ベルトで負傷者を固定する。(ザックの下側を頭にした場合、腰ベルトを締めて負傷者の首を絞めないように注意!)
C背にフレームが入ってないザックでも、3つ連結して充分に人間を運ぶことができるし、運ばれる人も楽だそうだ。負傷者の背が安定しない場合は銀マットを敷くといいだろう。
Dザックのショルダーベルトを運び手が持って運ぶ。したがって、ザック2つの場合は4人、3つの場合は6人必要。少し長い距離を運ぶなら、手で持つよりもショルダーベルトにスリングを付けて肩からぶら下げる方が楽だ。
★メーカーによってはショルダーベルトのバックルが外しにくいものがある(マムート等)。無理に外したり嵌めたりしないで、もう片方のザックのベルトを外すことを考えよう。
★地面にすらない程度にザックの厚みを抑えればいいから、運び手の負担にならないならあまり重量のないものならザックに入れたままでもいい。但し負傷者の背に当たらないように。