谷川連峰、小出俣山（オイズマタ）

登山道もなく猛烈な藪漕ぎの果てに360度の大パノラマ

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千曲橋からのテホド沢 （マチホド沢）	ちらほら咲き始めた シャクナゲ	黒檜の森を過ぎると 頂上が見え始める	マナイタグラ山稜の 向こうに谷川岳	頂上はもうすぐだが 猛烈な藪は続く
頂上近くは所々に まだ残雪	正面は万太郎山、 右奥は大障子ノ頭、	三尾根岳の向こうは 大源太山	平標山（奥）と 仙ノ倉山（手前）	万太郎山と 毛渡乗越（越路）
マナイタグラの右奥に 谷川岳、左奥は茂倉岳	吾妻耶山、右下に見 えるのは赤谷湖	東遠方には至仏山、 その左は燧ケ岳	山頂には友人が 立てた標識がある	頂上から見た急勾 配のオゼノ尾根

コースタイム
川古温泉640m→(40分)千曲平橋820m→(120分)黒檜ノ森（岩峰）1450m→
(60分)平坦地過ぎかすかなコル1620m→(60分)小出俣山頂上1749m→
(60分)黒檜ノ森→(70分)千曲平橋→(30分)川古温泉

2002年５月19日
★「小出俣山」と書いて『オイズマタヤマ』と読む。取り付き点の「千曲平」も『センゲンダイラ』と読む。
★国境稜線のオジカ沢ノ頭から南西に派生するマナイタグラ山稜は、マナイタグラ、川棚ノ頭と、国境稜線よりも高度を上げたあと本谷のコルで一旦高度を下げ、再びこの小出俣山を隆起させ、ここで川古温泉に伸びる尾根と、阿能川岳、仏岩、吾妻那山へと連なる尾根とに分岐する。
★雪に覆われたシーズンに雪稜歩きで訪れる人はいても、雪が消えネマガリ竹とシャクナゲの藪に覆われたシーズンにこの山を歩く人は少ない。
★最短の登路は小出俣山から千曲平に一気に落ち込むオゼノ尾根を、尾根をはずさないように登る方法だ。
★昭文社の登山地図では「オゼノ尾根」と記されているが、白水社の1980年刊「日本登山体系『谷川岳』」によると「大ビノ尾根」と記され、オゼノ尾根は別の場所にあることになっている。
★千曲平橋を渡って２分ぐらいで左の平坦な杉林の中に入り、ネマガリ竹を掻き分けながら高みに向かって進むと、そのうち尾根らしくなる。尾根の天辺をはずさないように猛烈な藪の中最後まで急登をがんばるしかない。下部ではところどころかすかな踏み跡も見出せるが、上部では期待できない。
★黒檜の大木の生い茂った岩峰に突き当たったら、基部を右に巻いて上部に出る。下降の時は赤テープを見落とさないように。
★山頂からの展望は360度申し分のない大パノラマ、谷川連峰がすべて見渡せるほどの大景観である。猛烈な藪漕ぎも苦にならないだろう。

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