あの山この沢
早戸川中ノ沢鬼ケ岩沢
本谷沢と中ノ沢の中間尾根(白馬尾根)の下降
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コースタイム
丹沢観光センター610m→(45分)雷平810m→(7分)中ノ沢出合850m
→(20分)水晶崩レ沢出合970m→(20分)鬼ケ岩沢出合1120m
→(45分)二股1370m(右へ)→(15分)奥の二股1470m(右へ)→
(20分)稜線縦走路、鬼ケ岩の10m頭寄り1595m→(2分)下降点1605m
→(8分)草原最上部1450m→(8分)草原最下部1260m→(6分)倒れた鹿柵1200m
→(20分)鹿柵出口950m→(3分)もう1つの鹿柵出口
→(30秒)雷平→(25分)伝道→(15分)丹沢観光センター
2001年6月23日
★中ノ沢に入ると傾斜が増すが、鬼ケ岩沢出合までは岩の重なる広大な河原歩き。所々沢幅が狭まり、渡渉することになるが、水に濡れることはない。
★水晶崩レ沢も岩の重なりだけの沢で蛭ヶ岳からの下降に使える。参考=水晶崩レ沢の下降
★中ノ沢は鬼ケ岩沢を分けた後も河原が続くが、途中3か所6〜8mの垂直の滝がある。さほど難しくはないが、巻き道はないので、蛭ヶ岳からの下降に中ノ沢を使う場合には、ロープなしではこの3か所に手こずることになる。
★鬼ケ岩沢に入ると、すぐにかなり傾斜のある大岩の重なるゴルジュ状地形になる。ゴルジュを抜けると水は枯れる。
★中ノ沢と同じように岩の重なる河原が最後まで続く。ただし、両岸は岩壁を形成し狭い。
★奥の二股は、三股と見るのが正しいかも? 右側のガレを登れば蛭ヶ岳と鬼ケ岩の最低鞍部へつめそうだが、ザレているので困難そう。正面の二股は側壁も中間尾根も岩壁をなしているので、どちらもルンゼ状。左は薄暗く、右の明るいルンゼを選ぶが、側壁から剥離した岩が重なっているので、素早く通過しよう。
★ここを通過すると、稜線が見えてくる。忠実にツメると、泥壁になるので、左の草付きにルートをとる。左に行き過ぎると、「植生保護柵」に邪魔される。縦走路に飛び出すと、直ぐ右手10mに鬼ケ岩の看板がある。
★左に3〜4分で鬼ケ岩の頭(標識はない)の台地に出る。
★白馬尾根の下降路はこれより手前、今登ってきた所にあった植生保護柵がいったん途切れ、次に頂上全域にある保護柵が始まる所に、白や赤や青のテープが目印にあるので、保護柵に沿って下降する。踏跡はしっかりしている。
★この尾根は、冬に大雪が降るとカヤトの草原の部分がいつまでも白く積雪に覆われ、津久井町の鳥屋(とや)方面から見ると(相模原のあたりからも視認できる)、ちょうど白馬が前足をあげているような形に見えることが、今年の朝日新聞神奈川版に取り上げられ、「白馬尾根」と言われるようになったようだ。
★下降を始めるとはじめはだたっ広い台地状だが、道は左へ左へと向かい、すぐに尾根らしくなってくる。ほとんど尾根のてっぺんを真っ直ぐ急降下する。渓流シューズのままだとかなり滑りやすいので、走るように下ると、あっというまに草原に出る。丹沢山から太礼ノ頭、円山木ノ頭、本間ノ頭(見えるのは手前の無名ノ頭)と続く丹沢三峰の稜線が目前に見える。左後方が蛭ヶ岳だが、樹林が邪魔して見えない。左手奥には姫次から焼山の稜線、その手前に榛ノ木丸が大きく堂々としている。さらに、手前は蛭ヶ岳から中ノ沢出合へ一気に落ち込む尾根も見える。真下には、早戸川の雷平が見下ろせる。
★草原で踏跡が錯綜するが、草原のてっぺんより左端へ、左端へと向かう。晴れていれば雷平までの尾根がやや左下へと伸び、尾根の北側は樹林帯、右側は自然林と確認できるので、その植生の境を目指して下る。所々赤テープ黄テープがある。
★草原が終わると、倒れた鹿柵が現れる。ここから鹿柵の中に入り、柵に沿って内側をほとんど真っ直ぐに下る。
★1つ目の鹿柵の出口から沢状の道を2〜3分下ると、また柵の出口。ここを出ると、もうそこは早戸川の本谷沢(大滝沢)と原小屋沢の出合、雷平である。